あかでみあーとについて
合同会社あかでみあーと代表 植木 重治
サイエンスのエッジを扱う者として、私たちは毎日のように「わかりやすさ」と格闘しています。
研究成果は、しばしば非専門家にとって理解が困難であり、近年では多くの雑誌でグラフィカルアブストラクトの作成が求められるようになっています。しかし、専門家のイメージする正確さを追求すると、非専門家にとってわかりにくくなる、というトレードオフの関係があり、「ちょうど良い」感じにするためには、サイエンスとデザインの両方を理解する必要があります。
考えてみると、アカデミアではさまざまな対象者に情報を伝達し、理解を深めていただく機会があります。例えば研究費の獲得、学会発表や論文投稿、学生講義、市民に向けた公開講座などの啓発活動や患者教育、学術イベントの告知や求人など、枚挙に暇がありません。
バックグラウンドを共有していない対象者にイメージを的確に伝えることは容易ではありませんが、理解してもらえない情報の価値は、限りなくゼロに近いものになってしまいます。
もし、アカデミアが「ちょうど良い」アートやデザインを効果的に活用することができれば、私たちのコミュニケーションはより円滑になり、より多くの対象者にアカデミアの成果を届けられるはずです。
「あかでみあーと」は、アカデミアとデザイナーの協働による社会貢献の可能性を広げるために設立しました。
アートを通してアカデミアの魅力をもっと発信し、その価値を高めていきたい。
それが私たちの願いです。
ACADEMIART Member

植木 重治
Shigeharu UEKI
あかでみあーと代表
秋田大学大学院医学系研究科教授、附属病院総合診療医センターセンター長・中央検査部・総合診療部部長を兼任。
同大学附属病院、帝京大学附属病院、米国ハーバード大学留学などを経て、2021年から現職。吸器指導医、臨床検査専門医、プライマリケア指導医、アレルギー専門医などの資格を有し、300報以上の論文を発表している。国内外で多くのシンポジウム・学会発表を行い、グラフィカルアブストラクト作成などの豊富な経験を有する。

守時 由起
Yuki MORITOKI
あかでみあーと副代表
秋田大学大学院医学系研究科准教授、附属病院中央検査部副部長、総合臨床教育研修センター副センター長を兼任。
米国カリフォルニア大学デービス校留学、中外製薬株式会社、秋田大学附属病院中央検査部、総合臨床教育研修センターなどを経て、2022年から現職。肝臓指導医、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、プライマリケア指導医、米国医療シミュレーション認定教育者などの資格を有しており、医学教育イベント開催などの豊富な経験を有する。

見澤 里美
Satomi MISAWA
グラフィックデザイナー
秋田公立美術工芸短期大学 産業デザイン学科卒業、UC(色のユニバーサルデザイン)アドバイザー、秋田県・市 意思疎通支援者。
一般企業でのデザイン制作等の経験ののち、2017年から秋田大学大学院医学系研究科で技術系補佐員として、病院・教育・研究・学会業務に関わる様々なデザイン業務に従事してきた。

丹 典子
Noriko TAN
ラボテクニシャン
秋田大学大学院医学系研究科での技術系職員として約10年のキャリアを持ち、アレルギーや好酸球研究における測定技術、細胞実験や蛍光免疫染色、蛍光顕微鏡や電子顕微鏡の撮影などの実験手技に習熟しており、成果はBlood誌の表紙画像にも取り上げられている。
あかでみあーと
ACADEMIA + ART
所在地
〒010-0041 秋田県秋田市広面蓮沼44−2
秋田大学バイオサイエンス教育・研究サポートセンター 共通実験室内